カタログギフトに関する基礎知識

雑誌を読む女性

結婚式の引き出物や出産祝いの内祝いなど、カタログギフトが届くケースが増えています。カタログギフトは贈り物を贈りたい相手にカタログを郵送して、贈られた人がたくさんの商品の中から自分が好きなもの・欲しいものを選べるギルトシステムのことです。今回は【カタログギフトに関する基礎知識】についてまとめておきましょう。

カタログギフトの3つの特徴とは?

CAEMENET.
①うれしいギフトであること
贈りたい相手の趣味嗜好やニーズがわからなくてもカタログギフトの場合は失敗することがありません。贈る側も贈られる側も両方が満足できる贈り物になれます。せっかく贈り物を贈られても、好みに合わない品物では困ります。使わないものであったり、すでに持っている物を重複して贈るシーンをイメージしてみてください。
②心遣いを伝えるギフトであること
カタログギフトの場合は、送り主が自分で商品を選んで贈るのではありません。商品を選ぶ手間をかけないで贈った相手に任せてしまうというネガティブなイメージを持つかもしれません。しかし、趣味に合わない商品や不要なものを贈るほうがいいでしょうか?送り先に対し逆に失礼になることもあるわけです。相手が本当に必要としている品物を贈りたい……そういった真心と心遣いが伝わるギフト。それがカタログギフトです。
③選ぶ楽しみを贈れること
ひとつのジャンルに特化したものや、食器・生活雑貨・旬のグルメ・衣類など複数のジャンルを取り扱うものまでさまざまなコースがあるのがカタログギフトの良さです。贈る相手にマッチしたカタログギフトをチョイスして贈ればいいのです。欲しい品物を選ぶ楽しみも相手にプレゼントできるのがメリットです。

ギフトを贈る場合にどういったところに注意しておけばいいの?

本

ギフトを贈る場合は注意しなければならないことも多いです。カタログギフトならば、そんな心配もありません。ギフトを贈る場合に知っておきたい知識をまとめておきました。「お祝い」「内祝い」「お返し」は時代によっても変化してきています。またお住まいの場所や風習・文化によって多少の違いはあります。ですが共通している部分も多いです。古くからの風習・伝統・礼儀作法で注意しなければならないでしょう。

カタログギフトでも知っておきたい知識やマナーを知っておく事は大切ですね。

贈る時期を外さないように注意してください

カタログギフトを贈る時期は、早すぎても遅すぎても失礼になる場合があります。一般的な贈答時期を間違えないようにして「お祝い」「内祝い」「お返し」を贈りましょう。

1番目は「お祝い」を贈る時期です。

「結婚祝い」
結婚することを知らされたり、披露宴の招待状が届いてからになりますが、結婚式の1か月前から2か月前にしましょう。遅くとも1週間前までにしましょう。
「出産祝い」
赤ちゃんが生まれて7日間を過ぎてから、「お宮参り」をする生後1か月くらいの時期までに贈るようにするのがマナーとなっています。
「新築祝い」
新築披露の当日か新築後半月までに贈りましょう。遅くなった場合でも2か月以内にするようにしてください。

2番目は「内祝い」を贈る時期です。

「結婚内祝い」
結婚式を挙げて1か月以内に贈りましょう。
「出産内祝い」
出産から1か月を目安にしてください。遅くなった場合でも2か月以内には贈るのがマナーです。
「新築内祝い」
新築を披露した日から2週間以内に贈りましょう。都合で遅くなる場合でも1か月以内には贈るようにしましょう。

3番目は「香典返し」を贈る時期です。
理想的なタイミングは当日の即日がいいでしょう。もしくは四十九日法要の後になります。

商品が重複しないように注意してください

これまでに「お祝い」「内祝い」「お返し」をしたことがある方々への贈り物は、同じ商品にならないようにしましょう。カタログギフトの場合は、そんな心配もありません。同じ商品は贈る相手に失礼になります。送り主にとっても感謝をしたいとかお祝いをしたい気持ちが伝わらなくなってしまいます。

高額すぎる贈り物は避けるように注意してください

金額が安すぎるものは体裁も悪いです。しかし、あまりにも高額な商品を贈るのは、贈られた相手の人に気を使わせてしまいます。とりわけ「お返し」をする場合は、先に贈られたギフトよりも高額な品物を贈らないように配慮してください。

自分の趣味や好みで贈り物を選ばないように注意してください

贈る相手への気持ちを品物に込めて届けるのがギフトの基本です。自分にとって最高の品物であっても、贈られた人の趣味嗜好に合っていて喜ばれるとは限りません。カタログギフトの場合は相手に選んでもらえますね。贈り物をする場合には、事前に贈りたい相手の趣味・センスをリサーチするようにしましょう。必要な品物を考えて選ぶことが大事です。

お祝いに向いていない商品は避けるように注意してください

日本独特の文化ですが、お祝いする場合に不向きな品物があります。縁起が悪い品物や品数があり、これはお住まいのエリアによっても違いがあります。土地の習慣をよく知っている人にアドバイスをいただくといいでしょう。一般的なものをご紹介しておきましょう。

1番目は「不向きとされている品物」です。

  • 日本茶……弔事に使われることが多い印象があります。
  • 櫛……「苦」「死」を連想させるし、櫛そのものが歯が欠けてしまう特徴があります。
  • ハサミや包丁などの刃物……「縁を切る」という意味があります。
  • ハンカチ……涙を拭う品物で「別れ」を連想させます。
  • 履き物……「踏みつける」意味があります。
  • ライターやストーブ……火は家事を連想させます。

2番目は「不向きな品数」です。

  • 「四」「九」……「死」や「苦」と不吉な意味のイメージがあります。
  • 「八」は末広がりで縁起が良い吉数になります。

カタログギフトを利用するメリットとは?

窓際で雑誌を読む女性

「お祝い」「内祝い」「お返し」などさまざなギフトに適している贈り物がカタログギフトです。贈る方々にも贈られる方々にも、たくさんのメリットがありますので、ご紹介しておきましょう。

カタログギフトを贈る方々のメリット

例えば、披露宴の引き出物を取り上げて説明します。カタログギフトは似たような冊子サイズのものが流通しています。先方によって値段が違っていても、それがわかりにくいメリットがあります。そして、贈る方々、一人ひとりの趣味嗜好をいちいちリサーチする必要がありません。品物を選ぶ場合に悩む必要もありません。

「グルメ」「衣類」「生活雑貨」「食器」などのたくさんの品物が揃っています。お贈りする方々の年齢・家族構成・性別に関係なく贈ることができる優れものです。豊富な商品の中から先方が、そのときに必要なもの・欲しいものをタイミング良くチョイスしていただけます。オリジナル商品や個性的な商品が含まれているギルトカタログもあります。定番でないユニークな商品も楽しみです。

カタログギフトを贈られる方々のメリット

披露宴の引き出物は、比較的かさが高い品物がこれまで多かったです。二次会に行くときに荷物になってしまいました。カタログギフトならば重量のある品物を自宅まで持ち帰ることがありません。ご夫妻やご家族が同じギフトカタログを重複してもらっても、個別に品物を選べます。複数あっても困ることがないでしょう。

趣味じゃないものを贈られても困る場合があります。すでに持っているものは必要もありませんし、保管に困るのです。捨てることもできませんよね。カタログギフトの場合は、ライフスタイルや趣味に合わせて、欲しいものを欲しいときに選べます。楽しみながら商品選びができるのです。

カタログギフトを選ぶ時に注意したいポイントとは?

スマートフォンを見る男女

豊富なジャンルから予算別・目的別にいろいろな品揃えがされており、複数のコースが設定さているカタログギフトがいいでしょう。複数の種類があります。どのようなカタログギフトが送り先に適しているのかを、押さえてきましょう。

商品の品質に関して問題がないかどうか?

贈られた方々が自分の好きな商品を自由に選べるのがカタログギフトのメリットです。そういった特徴がありますから、品数の掲載件数が多いといいのですが、相手が欲しいな……と思える商品がなければ意味がありません。選ぶ楽しさもなくなりますよね。

選ぶ場合は、「商品数」「コース」「予算」だけで決めるのでは安易すぎます。どのような品物が実際に掲載されているのか、質の高い商品が提供されているかチェックしましょう。品物を選んで贈る場合と同じように、内容を吟味してカタログギフトを選ぶように意識してください。

料金の仕組みを知っておくことが大事です!

多くあるのが価格帯から選べるコースです。その中には発送などの料金が含まれています。実際の商品価格は手数料などを差し引いた金額になるのです。

商品だけを見た場合には金額と見合わないと思うかもしれませんね。料金の仕組みや内容を理解してから希望と予算にあった価格帯のカタログギフトを選ぶようにしましょう。

贈る相手へ「選ぶ楽しみ」をプレゼントするのがカタログギフトです。納得できるカタログを選べば、あなたの心遣いが伝わると思います。

お返しにカタログギフトを贈るのは手抜きなのでしょうか?

茶色の包装紙で包まれたギフト

そんなことはありませんし、送り先の相手に自由に品物を選んでいただくスタイルのギフトなのです。相手に商品選びや注文を押しつけてというイメージを持つかもしれません。しかし、趣味に合わない品物や不要品を贈ってしまうほうが失礼に当たります。(もちろん先様はそんなことを言ったりはしません)

あなた自身もお祝いでいただいたプレゼントが棚の奥にしまいっぱなしになっていませんか?いただいたことに感謝の気持ちがあっても必要でない品物を無理に使うことはできませんね。同じようなものを持っていたり、自分の好みにないものはすぐに飽きてしまいます。

ですが、カタログギフトは「装飾品」「日用品」「食品」などの定番商品だけでなく「エステ」や「温泉旅行」などが利用できる体験チケットもあります。多岐にわたるジャンルからチョイスできます。

自分が気に入ったものを選べば、商品が届くのを心待ちにします。届いた商品に喜びを感じてもらえます。相手が必要なもの・好きなものを自由に選んでもらいたい贈り主の真心や心遣いを込めるステキな贈り物なのです。また、自分のペースで選べることもできます。選んだ商品は自分の希望する日にちに配送されるので利便性の面でも満足度が高いです。都合についても配慮できるシステムがあります。

最近、お祝い返しでカタログギフトを利用されるのですが、さまざまなジャンルのものではなくて、専門的なジャンルのカタログを選ぶケースも増えています。「グルメ専門」「インテリア専門」「キッチン専門」などです。こういったジャンルを絞ったカタログギフトも、相手の趣味嗜好に合わせて贈れるようになっています。

まとめ

CATALOG

いかがでしたでしょうか?

カタログギフトに関する基礎知識について、まとめてご紹介しました。披露宴の内祝いが代表的ですよね。荷物も少なくなりますから、列席の人もありがたいですね。それ以外にも、結婚の内祝い・出産の内祝い・快気内祝い・新築内祝いなどの各種内祝いにも使えます。香典返しなどやお誕生日のお祝い・お中元・お歳暮・お見舞い・プレゼントへの贈答品など、さまざまなギフトシーンにカタログギフトは大活躍です。最近は、引き出物はカタログギフトのイメージが定着していますね。

さらにカタログギフトに関する情報を別ページでご紹介します。合わせて参考にしてみてください。